ポケモンはなぜ面白いのか

今日はポケモンのイベントで大会に出てきました。予選は勝ち抜いたものの本戦で敗退。悔しい。ポケモンって子供っぽくおもわれがちなので面白さを解説したい。(という趣旨で書いたmixiの日記を大幅に追記して転載)

まずこれだけは言っておきたいのですが、

本編のエンディングまでがチュートリアル。その後の対人戦が本番。

Wii用ソフト「ポケモンバトルレボリューション」が対戦メインなのもそういうとこを意識してます。多分。本編では各地のジムにトレーナーがいるんですが、必ず特定の属性のポケモンをメインで使ってきます。そこで強い属性弱い属性について勉強できるんですね。いける範囲が広がると同時に使えるポケモンの種類が増えて戦術も増えます。徐々に強くなって、最終的には知識も増えてたくさんのポケモンを使えるようになります。

僕は600時間以上プレイしてますが、それでもまだ下位ランク

本戦の一回戦で負けてるんですから少なくとも上位じゃないですよね(笑)。ポケモンバトルレボリューションで対戦しても、ランダムでは結構勝てたりしますが、2chの対戦スレとかで探すとどうやって勝つんだ?っていうような人、結構います。
というので、結構ハードなやりこみゲーだという事が分かっていただけたのではないかと思います。ではポケモンを育てる上でどのように時間をかけて育てて、それがどのように結果になるのかという話。

ステータスの振り分けでいろいろなタイプが作れる

ステータスはHP、攻撃、防御、特攻、特防の5つに分かれていて、まずそれぞれのポケモンに固有のベースとなる数字があります。このポケモンは素早いとか遅いとかそういうのですね。さらに、それぞれのステータスに1〜32までの「個体値」、(これは完全にランダムなので非常に時間かかります。全部 32にしようとしたら1/33554432!)今まで倒したポケモンの種類によって「努力値」(上限あり)が上乗せさせます。こうしてそれぞれの振り分けによって色々な組み合わせができるわけです。例えば攻撃力は高いけど遅いとか、素早いけど防御がないとかね。一般的には高いところを伸ばします。

広い戦術

1vs1の戦いではもちろんですが、2vs2ではバリエーションは無限。例えば一人が「まもる」(攻撃すべて無効)をしてもう一人が「だいばくはつ」(自分を犠牲にして大ダメージ)をするとか、一人に混乱一回だけ無効のアイテムを持たせてもう一人が「いばる」(攻撃力上がるかわりに混乱)をもう一人にかけるとか。ちなみに対策としては前者は相手が二人とも「まもる」をすると効果ゼロ、後者は「ちょうはつ」(ダメージを与える技しか出せなくなる)とか再度混乱させる技をかけるとかですね。

さらにアイテム

体力を徐々に回復するアイテムを耐久力の高いポケモンにもたせたり、技を一種類しか出せなくなるかわりに素早さが1.5倍になるアイテムや2割の確率で先制攻撃できるアイテムなど、ポケモン自体のステータスだけではなくアイテムによって上乗せできます。他にもほのおの技を半減とか、わざと遅くなるアイテムを持たせて相手と交換する技を使うといった選択肢も。

知識と読み合い

上に上げたように、上位ランクになるとある程度定石があるので、それに従って読み合いすることが重要になります。補助系の技しか入れていないポケモンが「ちょうはつ」されたら最悪攻撃できないという場合もあるので、相手が「ちょうはつ」しそうな時は補助にいかずに「まもる」をしてみたり、別の攻撃型のポケモンと交換してみたりですね。そういう戦術的な裏のかき方もあるし、もっと戦略的に、例えば一般的には攻撃メインと思われているポケモンを補助型にしたり(強いステータスを伸ばすというのが基本なのであまり見ませんが)というのもあります。
と、つまりポケモンの試合というのは時間と知識とセンスがフルに問われるわけです。どうでしょう。面白そうとか思ってもらえたでしょうか…。