中島らもと「いいんだぜ」
重要なのはそのメッセージで、歌はひたすら「いいんだぜ」と言い続ける。君が泣き虫でもわがままでもなんでもいいから「俺はいいんだぜ」らしい。
なんでもかんでも「いいんだぜ」なんてのは、行き過ぎた自己責任論と一緒で、現実的には「おまえのことなんてどうでもいいんだぜ」と同じ意味になってしまう。しかしそれは歌で、幻想だ。
違うんだ!!!!!!
いや、違うといっても恐らくid:nakamurabashiが聞いたのは藤木直人のバージョンなので、それを聞いてそう思うのは(ぼくも歌詞を調べてみましたが)間違いではないかもしれない。でも、原曲、中島らものバージョンを、是非一度聞いてみて頂きたいのです。別にid:nakamurabashiの主張がどうこうというわけでなくて、要は藤木バージョンしか知らない人にも原曲を聴いて欲しいというおはなしです。
無修正。
こっちのが演奏もいいしヴォーカルもしっかりしてるけどピー音入り。ギター石田っていうのは石田長生さんかな?
らもさんは声もガラガラだし音程もしっかりしてないし、正直ボーカリストとしてはあんまりよろしくないんですが、だからこそ、だからこそこの歌が、この歌詞が胸を打つんですよ。らもさんは人生色々あるよっていう事を知ってて、クソみたいなことばっかりだよって事を知ってて、でも、その上で肯定するんですよ。
もう亡くなっちゃったけどほんとうに優しい人で。優しいっていうのは彼の著作の一冊でも読んで頂ければ分かると思うのでどれでも一冊、是非読んで頂きたいですね。
ああ、できればご存命のうちに一度お会いしたかったなあ。