松本亀吉さんの思い出


コーネリアスのアルバムを聞いてて、昔松本亀吉さんが「もうみんな歌詞考えるのめんどくさいんか?」って書いてたのを思い出しました。確かQJファンタズマ発売時の記事だったと思います。その時は歌詞は(それほど強くないにしても)ちゃんとあるし…なんて思ってたんですが、sensuousを聞いてると亀吉さんの予感は正しかったのだと強く思います。それまではすっかり忘れてたんですが、sensuous聞いてるとおもいだしました。何年殺しだ(笑)
このアルバムではすべての言葉は切り取られ、ペーストされ、あるものは左右にパンを振られ、あるものは加工され、あくまで素材として扱われています。例外的に「MUSIC」と「Sleep warm」のみ素に近い声で歌われていますが、それでもやはり歌詞よりも定位などのほうに興味があるように感じられます。
ただやはりこのアルバムは大傑作ですし、上記記事で亀吉さんが十年残ったアルバムとしてカーネーションを出しておられますが、sensuousも(そしてファンタズマも)そのくらいの力はあるのではないかと思います。そこは亀吉さんの直感よりコーネリアスの才能が上だったのかなと。
この間松本亀吉さんに会える機会があったんですが結局話できなかったので、その時に話そうと思ってたのが上のような話です。
しかし今考えると10年くらい前の、しかも半ページの文章をもちだされてもうざいだろうなー(笑)